O脚が気になるときに意識すべきこと
日常のクセを見直しましょう
教えてくれたのは… 医師 杉山力一先生
(杉山産婦人科院長・不妊治療の名医)
女性の骨盤は赤ちゃんを産むために、男性の骨盤と比べて大きく丸みを帯びており、それによって「ゆがみ」も発症しやすくなっています。骨盤がゆがむと体全体のバランスが崩れ、内臓が下がって下腹部が出た状態になってしまったり、体重のかかりかたが左右で異なるとO脚になることもあります。
イスに座っているときに足を組むのがクセになっていませんか? 重たいバッグをいつも同じ方の肩にかけていませんか? 日常で無意識にしているクセを見直してみましょう。
骨盤のゆがみをチェック!
医師の杉山先生いわく、骨盤のゆがみは妊活や出産に影響を与えることもあるとのこと。実際に骨盤がゆがんでいないか、チェックしてみましょう。
1. 床にTの字の印をつけ、その印を立ち位置として足をそろえて立ちます。
目を閉じて、腕を大きく前後に振りながら太ももを上げて、50回足踏みをします。終わったら立ち位置の印「T」の位置を確認してみましょう。最初に立っていた位置よりも30cm以上ズレがあれば、ゆがんでいる可能性があります。
2. 壁に後頭部~かかとをつけて直立します。
壁と腰の間に、第二関節を曲げた手のひらが入れば、骨盤の位置はおおむね正常◎。こぶしが完全に入る場合は骨盤が前に、手のひらが入りにくい場合は、骨盤が後ろに傾いている可能性があります。
※あくまでも目安ですので、正確な骨盤の状態については病院で検査を受けましょう。
【医師監修】妊活に大きな影響あり! 骨盤のゆがみをチェック!
O脚におすすめ! 骨盤まっすぐを目指すストレッチ
デスクワークでできる対策
■大転子を持ち上げる作戦!
1. 中判タオルをお絞りのように筒状に固く丸めます。
2. 丸めたタオルを、左右の大転子の下に当たるよう斜めに入れます。
※骨盤がまっすぐ立ち上がるのを感じながら微調整しましょう。
タオルの力で大転子の広がりが抑えられ、内転筋が締まって、正しくキレイな座り姿勢を作れるようになります。内転筋が締まることでO脚矯正のサポートにも。
仰向けでできる簡単ストレッチ
■ストレッチのやり方

1. 仰向けに寝転んでヒザを立てます。
2. 左右のヒザをくっつけたまま両足を左右にたおしましょう。
3. 左右のどちらか倒しづらい場合、骨盤がゆがんでいる可能性があります。
4. ゆっくりと痛みを伴わない程度に、ストレッチを繰り返しましょう。
【医師監修】妊活に大きな影響あり! 骨盤のゆがみをチェック!
内ももの筋肉を強化する筋トレ
■筋トレ「アダクション」のやり方
1. 床に対して垂直になるよう横になり、上側のヒザを立てたらそのまま下の足の後ろに置きます。頭は下の腕で支えましょう。
2. 下の足をかかとから上げます。
3. 足を戻すときは、内ももの力を使いながらゆっくりと戻します(トレーニング効果を高めることができます)。
※足を下に下ろしたときも、床から少し離した位置で足を止めます。
上記を10回くらいできるようになることを目指しましょう。